実は類似品を販売している海外の個人から同じようなものをその前に購入したのですが、ゴム製で硬く、サイズが合わなかったため返品しました。ラトビアの個人で、eBayで販売していましたが、EUに加盟しているためおそらく特許違反でしょう。
本物のバキュームベルはシリコン製でとてもやわらかく皮膚にもフィットしやすいものです。さすがに本家本元とあって作りもなかなかなもの。単純な構造ですが、シリコンの厚みが内側にいくほど増しており、それも比例したものではなく、曲線を描いています。芸術品というと大げさですが、他の類似品と比べると美品といってもいいかと思います。
ただしバキュームベルも万能ではありません。万能であれば、手術する必要はありません。漏斗胸の程度がひどければ、手術しなければ治らないということもあるでしょう。また、サイズがいくつかありますが、漏斗胸の症状は人により千差万別です。カスタマイズされたものはないので、サイズや形が合わないということもあるでしょう。
しかし、最大の問題点は真空になっている(陰圧状態になっている空間)部分のみ盛り上げるという点です。もっと言えば、接地面は同じ大気圧が内側と外側からかかっており、盛り上げるために接地面が実際には沈もうとする力がかかることです。また、もう一つ大きな問題があります。
漏斗胸の人は胸骨の先が凹んでいる人が多いと思います。そこの部分に陰圧をかけて盛り上げようとバキュームベルを装着すると、おなかの部分、つまり骨がまったくない部分にも接着面がかかります。そうすると、骨がない部分は沈み込み、周辺の骨を上から圧迫します。つまり、盛り上げるために凹み以外の部分に大きな負荷をかけるのです。
そのため、私はたまにしか使っていません。また装着には結構なコツがいります。うまくつけられれば多少は有用なのですが、下手に付けると逆に症状が悪化すると思います。
実はこの器具は医療機器クラス1、つまり一般医療機器です。コンドームがクラス2とされているので、医療機器の中では危険性が少ないとされています。ですが、大気圧は相当な力です。下手な使い方をすると身体に相当なダメージを与える危険性があると思います。
私案の漏斗胸矯正方法
さて、実は私もどうにかして治せないものなのか考えました。もちろん手術ではありませんし、完全に治るものではないとは思います。ただ、改善は実感しました。
1つめは凹んでいる部分にガムテープを貼り付け、それを皮膚ごと引っ張るという単純なものです。貼り付けた部分の皮膚が引っ張られることでかぶれます。また赤くなります。そして何より、ガムテープの強さが足りず十分な力がかかりません。
ただし、寝そべった状態で、ガムテープに糸をつけ、糸のもう一方の端を上部(壁など)につけることで上向きの力を出し、楽になったことはあります。ただ、あまりにもガムテープの力が弱いため、一定の力が加わると破けたり、はがれたりしてしまいます。
100円ショップで買える矯正方法
2つめの方法はいまでも毎晩寝るときに試しているほうほうで、痛みもなく、呼吸がとても楽になります。やり方はビデオで見せたほうがわかりやすいので、知りたい人はご連絡をください。自分が写っているビデオをここで公に見せるのは憚られるため、リクエストをいただいた方のみにお知らせします。100円ショップで購入できるもので、200円で済みます。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。